2005-07

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vol.21 愛しい人。

「うちの子・・・洲、っていうのね。サンズイに本州のしゅう、って書いて【くに】って読ませるの。男の子よ。」
「・・・」
「洲はね、自閉症なのよ。」
「じへいしょう?」
「陸も聞いたことあるとは思うけど・・・自分の世界で生きてるだけの、他人とのかかわりを持ちたがらない子どもなの。」
「・・・」
「そりゃ確かに、小さいうちから言葉を喋るのも遅かった。勿論オムツを取るのにも苦労した。だけどね、2歳児検診まではおかしいなんて思わなかったのよ。」
「2歳児・・・検診?」
「そう。市でね、保健婦さんが子どもの成長具合を観察するの。アンケートや簡単な言葉を喋らせたりしてね。」
「ふーん・・・」
「その時言われたのよ。この子、目を合わせませんね、って・・・」

それからの、ろずの苦労話は他人事ではなかった。
自閉症とわかるまでの、親としての葛藤。
大きくなるにつれて増幅する、他人と関われない性質。
力の加減を知らないから、暴力をふるったと思われてしまい友達もできない。
気に入らないと、家でも物を投げる、壊す。
洲が寝ているときだけが、静かな家だった。
旦那は家に帰っても洲のおかげでくつろぐ事はできないからと、どうしても外に安息を求めてしまう。
しかも、ろずは旦那の両親と同居だった。
その両親に「あなたがしっかりしてないから、洲はこんなふうになった」と言われ続けて、家には誰も味方が居なかったと言う。

「洲が来年は小学生になるのよ。せっかく入った幼稚園も、面倒見切れませんって言われてやめたのに、普通の小学校へ行けるのかしら・・・」
ぽつんと漏らしたろず。
「なぜ、洲くんの傍に居てやらないんだい?」
そんなに心配ならば、傍にいてやれよ、そんな気持ちの蓮だった。

「旦那がね、両親と同じことを言うのよ。」
「!」
「洲は、おまえのせいで自閉症になったんだ、って。どんなに生まれついての病気だって説明しても駄目なの・・・。」
「・・・」
「先天性のものだって、お医者様の言ったとおり話しても、お前のせい、の一点張り。洲の面倒も見ない、洲の病気もわかってくれない、そしてわたしの気持ちも全然考えてくれずに、いつの間にかさっさと他の女と美味しい関係になってたのよ、旦那は。」
「酷い・・・」
「でもね、反対に彼の両親はわたしを責めても、洲だけは可愛がってくれるの。」
「へえ・・・」
「ひとりしか居ない息子の孫だから、かわいいのね。たとえ普通じゃなくてもね。」
「普通じゃない・・・なんて、そんなこと言っちゃ駄目だ。」
「ううん、他人から言われればムカつくけど、自分ではやっぱり認めなきゃ、って思ってる。普通の子とは違うもの。」
「・・・でも、なんで?可愛がってくれる旦那さんの両親がいるのに・・・」
「孫は可愛くても、嫁は憎いのよ。」
「そんなもんかな。」
「そうよ。だから、旦那がその女のところへ行ったきり帰ってこなくなっても、おばあちゃんが洲の面倒を見てくれてる。」
「だいたい翠の立場はわかったけどさ、なんで洲くんと一緒に出てこなかったの?」
「連れてきたかったわよ、わたしだって!」
「・・・」
「でも、離婚となったら仕事をしてないわたしじゃ、裁判所も洲を渡してはくれない。両親とも、洲は自分たちが育てる、って言ってるもの。」
「ご両親はまだ・・・」
「まだ、おじいちゃんは現役のサラリーマンよ。わたしたち、早くに子どもが出来たから、若い祖父母なの・・・」
「いったい、ろずはいくつなの?」
「・・・24・・・旦那とはひとつ違い・・・」
俺よりひとつ年上なのか・・・それで5歳の子どもが居るから・・・18くらいで結婚したのかな・・・?
素早く蓮が逆算する。

二十歳くらいで父親になると、子ども可愛さより生身の女のほうが魅力的なのか・・・?いや、そんなこと・・・実際俺は子どもが居るわけじゃないからわからないが、やっぱり自分の子どもが可愛いに決まってる。
家族が大切に決まってるじゃないか!

「今はね・・・わたしの両親の援助も受けて、仕事を探しているところ。実家には兄が二世帯同居してるから戻れないのよ。アパートも借りたわ。職業訓練校にも通ってる。もちろんバイトだって・・・ファーストフードだけどね。」
「なんの仕事を探してるの?」
「今通ってるのは、情報処理の学校なの。だから、やっぱりコンピュータとか・・・」
茨城においでよ・・・喉まで出掛かったけれど、出会ったばかりで、しかも子どもを引きとりたいというろずにはやっぱり言えなかった。

「このまえ、ブログの更新もできなかったのは・・・調停だったのよ。」
「調停・・・?」
「そう。離婚調停。家庭裁判所へ行ってね。どれだけ洲と暮らしたい、ってお願いしても、結局はまず経済状態ね。そして今までの生活の事では、ひとつひとつ、自分の不甲斐なさを突きつけられて、認めなければ先へは進まなくて・・・」
「なんなの、その生活のことって・・・」
悲しそうにろずが笑う。
「つまんないことだけどね、洗濯はきちんと毎日してたんですか、とか、お子さんと散歩にはよく行きましたか、とかね。ついでに、夜遅く仕事から帰ってくる旦那さんを待ってましたか、には参ったわ。」
「くっだらない・・・!」
「よその女と遊んで帰ってくる旦那さまを迎えるために、起きて待ってるなんて考えたこともなかった。」
「・・・だよ。当たり前だろ。」
「はぁ~・・・でもね・・・要するに調停では、わたしがしっかり家庭を守ってない、ってことを証明したかったんだと思う。」
「・・・そっか・・・。」
「・・・だもの、へとへとよ。家裁から帰って、一気に3日分くらい眠ったような気がする。それに・・・」
「それに?」
「離婚はできるけど、なんにもなしよ。慰謝料も。」
「そいつが浮気したっていうのに?」
「ふふふ。しょうがないわね。家を出たのは、わたしだから。あの家には居たくなかった。洲を連れてきたかったけど・・・養育権もあっちになっちゃったし。」
「・・・」
「そんな顔しないで、陸。」
「・・・」
「わたし、頑張って仕事見つけて、絶対に洲を迎えに行くの。職業訓練所にも通ってるんだから。」
「偉いんだな・・・」
「偉い?そんなんじゃないでしょ?」
「ん。なんか凄すぎて言葉がみつからないんだよ。」
「自分がしたいことをするだけだもの。わたしは洲と暮らしたい。それだけ。」
「・・・がんばれよ。」
「うん!」

R茶房を出て路地から空を見上げると、狭い空間に限りなく広い夜空が見えた。
「都会でもこんなに綺麗な夜空が見えるんだね。」
「冬の澄み切った空気の朝なら、ここから富士山まで見えることもあるのよ。」
「へえ・・・」
「だからここから西に伸びる通りは、富士見通りって言うの。まんまだね。」
ろずが明るく笑った。
「・・・うん、そのまんまだ。」
駅に向かう蓮の腕に、ろずの右手が絡まる。
愛しい、と思いながら、蓮はしっかりとその手を握った。

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vol.20 理由。

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実際、食事に行くと言っても、ここR茶房もカレーではかなり有名な店だ。
「時間がもったいないし、一度ここのカレーも食べてみたかったのよ」とろずが言うので、結局R茶房のカレーを二人で頼んだ。
待ち合わせの時には未だ陽があったのに、今は店内がライトアップされて、外の景色はわからない。

「あら、美味しい!」思いがけないというように、ろずが言った。
「ん?ほんとだ。辛目だけど、美味いね。」
そういえば、この店に入ったときはコーヒーの香りを感じたはずなのに。
いつのまにか店内いっぱいのお客さんたちは、それぞれにザイカレーや野菜カレーを食べている。そのカレーの香辛料の匂いでいっぱいだった。

ろずが黙々と食べる。
ときどき顔を上げて、にまっと蓮に笑いかける。
そんな普通のろずも、たまらなく可愛かった。
「陸?食べないの?」
「あ・・・俺・・・実はあまり食べらんない性質(たち)なんだ。」
「えー!そんな大きなタッパして、小食なんて珍しいわね。」
「ダイエットだよ・・・なーんてね。嘘嘘!主食は酒だからな」
「でもね、やっぱり身体にはよくないよ。」
「わかってる。頑張るかぁ」

蓮がスプーンでカレーライスを頬張る。
職業柄、本当に蓮は主食を食べるのが苦手だ。
昼間はほとんどベッドの生活だし、夜は夜でたいしたツマミもお腹には入っていない。具合が悪くならないほうがおかしいくらいだ。
最近なかなか疲れがとれないのは、食事をまともにとっていないせいなのか・・・。

「で・・・ね。」
スプーンを置いたろずが、水をがぶりと一口飲むと話し出す。
「前に、わたし、子どもがいるって言ったわよね?」
「あ、うん・・・」
来たか!ろくろっ首になるくらい、その話を待っていた。
ろずが自分とレンアイをしてもいい状況なのか、それが今回一番知りたかったことだった。
けれど、そんなことオクビにも出せずに愉快な話に終始していたのは、こうしてろずから切り出してくれるのを待っていたからだ。
「実は、いっしょに住んでないのよ。」
「?」
「旦那とはね、まだ正式には離婚してないんだけど、息子は旦那が連れていってるの。」

キタ─wwヘ√レvv~(゚∀゚)─wwヘ√レvv~─ !!

きっと、チャットや掲示板だったら、こんなふうに表現する。
ろずは、自由だ!
蓮は、まったくそのままの顔文字気分だった。

「離婚、って・・・」
「よくある話。旦那が職場の女性と出来てるのよ。」
「そいつ、バカじゃねーの?なんだよ、翠みたいにいい女がカミサンでいるのに、どのツラ下げてよその女に手出してるんだよ。」
「・・・多分・・・わたしが原因とか・・・そんなことじゃない。」
「なんだよ、それ。」

本当に蓮は憤慨していた。
今の世の中、子どもがいるのに離婚する夫婦が多すぎる。
自分が親の愛情を受けずに育ってきた過程で、蓮は多くの事を学んだ。
それは時に、蓮をクラスメイトの虐めや心無い無視から自分を守ってくれた。
一人ぼっちも、涙も、悔しさも、そして心さえも全部自分の中に取り込んだまま表現しない、という子どもらしくない特技を覚えた。
そんな子どもを増やさないでくれ!
泣きたいときに泣けない、俺みたいな子どもを増やさないでくれ!

「理由は何だっていいんだよ!子どもはどうするんだよ。」
「そうじゃないのよ、陸。」
そうじゃない、と言いながら、ろずが泣いている。
「原因は・・・子どもなのよ。」

子どもが原因?
まだ小学校にも入っていない幼児が原因だなんて、どんな理由があるんだろう・・・蓮は訝しげにろずを見つめていた。

vol.19 ろず。


ろずとの待ち合わせは、彼女の住んでいる町でだった。
東京とは言っても、まだ緑の残る多摩丘陵の小さな町。
駅舎は年代モノだけど、三角のおしゃれな屋根は、よく雑誌などにも紹介される。
駅前からまっすぐに伸びた広い通りにはH大学があって、その校舎の古くて新しいモダンな外観も、放射線状に広がる碁盤の目のような整備された区割りも、ここに住む地域住民が羨ましいくらいだ。
文教都市・・・K市。
パチンコ屋のない駅前が、今この日本にどれくらいあるんだろう。
駅の改札を出てから東側に伸びる道路をほんの少し歩くと、ファストフード店の裏側に、古き良き時代からあるらしい骨董然とした喫茶店が何軒もかたまった路地がある。
そのうちのR茶房が、ろずとの待ち合わせ場所だ。

image6102105.jpg

カランカランとドアベルを鳴らして店の中に入ると、店内は薄暗く、静かにジャズが流れていた。
コーヒーの香りと、タバコの煙。
ろずは・・・?

一番の奥のコーナーに、白いニットのワンピースを着た女性が座っている。
ワンピースの白い色は薄暗い店内で、蓮に居場所を知らせるように際立っている。その人の手元には黒地に白いバラの花の大判のハンカチーフ。

待ち合わせの目印は、「バラのハンカチ」。
彼女だ・・・!
ろずだ!

一瞬、蓮の呼吸が止まる。

ドアベルの音で、蓮を見つけたろずが、あ、というように小さく口を開けて、破顔する。
ろずのバラのイメージのIDから待ち合わせの目印を決めたけれど、そんなものなくたって十分だった。

ろずが「薔薇の花」そのものだ。

不思議だった。
初対面のはずなのに、昔からずっと知っているような妙な気分・・・。
「はじめまして」でもない、その挨拶は、「やあ。」「いらっしゃい。」だった。
「待った?」
「ううん。だってfaceさんの方が、遠くから来てくれたのに。少しくらい待つのなんてなんでもないよ。」
ろずはストレートの長い髪を、無造作にかき上げる。
「faceさんは、やめてよ。とりあえず、俺、沢村 陸。源氏名が蓮。どっちで呼んでもらってもいいけど、俺は【陸】希望。仕事じゃないもんな。」
「じゃあ、陸さん。」
「さん、も、いらん。」
「陸?」
「おお!」
「わたし、ろずこと【鈴村 翠】。みどり、って呼んでね。」
「了解。みどり、だね。」
目を合わせて、二人でふふっと笑う。

一目で恋に落ちる。彼女が何歳だろうと、たとえ子どもがいようと、俺は翠に恋をしてしまった。
翠はバーチャルからリアルに舞い降りた、白いバラの花の精。

透けるほど白い肌、華奢だけど上背はありそうだ。
思っていたほど、おとなしそうには見えないな。
しっかりもののイメージはそのまま。
そうか、これがろず、翠なんだ!

芳しいコーヒーの香り立つその店で、二人はよく喋った。
コーヒー一杯で、こんなに時間が経つのも忘れてお喋りをするのは初めてだった。
翠はよく笑うひとだった。
彼女と居ると、蓮まで笑い転げるようだ。
つまらない韓ゲームの友達の話で盛り上がる。
IDが面白すぎ、とか、あの誰ちゃんはあの子と付き合ってるらしいよ、とか、話は尽きない。

2時間近く話し込んだ挙句、今度は食事にでも行こうか、と蓮が誘った。
「そうね。わたしのことも、陸には話しておきたいわ」
本当の【翠】を知る。
それを知ったら、今以上に彼女を好きになってしまうんだろうか。それとも、ここで踏みとどまり、友達のままでいるのか。
怖いような、早く知りたいような、そんな不安定なトキメキ・・・

どうすんのよ、これ?

20050728101503
台風とかで、家庭菜園を見なかったせいか、胡瓜が育っちまいましたよ…
一番下が普通サイズですよ((´∀`*))ヶラヶラ

vol.18 悲しみを受け止めて。


rosewyl.gif

「どうしたの?faceさん?」
「ろず・・・」
夕方遅くに目を覚ました蓮は、ろずの携帯に電話をかけた。
「今、大丈夫なのか?」
「うん。一人だし。」
≪ひとりだし≫という言葉で、ろずが一人暮らしだということがわかる。
蓮の心のどこかで、ほっとした部分がある。
「おやじがね・・・やっと意識を回復したんだ。」
「よかったわね。気になってたのよ。」
なぜ、ろずの声を聞くと、こんなに安心してしまうんだろう。
声のトーンが、まるで蓮にささやくようで。

「でも・・・右半身不随になるらしいんだ。」
「・・・そうなんだ・・・。よく話には聞くけどね。身内がなるっていうのは、なかなか考えられないよね。」
「うん・・・俺・・・今、すっげー参ってる・・・」
「うん・・・」
「俺が参っても、事態は良くなるわけじゃないのにな・・・」
「・・・そうね。」
「俺なんかより、かあさんや、とうさん本人の方がつらいのはわかってるつもりなのにさ・・・」
「・・・うん。」
「ろず?会わないか?」
「?」
「どうしても、きみに会いたい。会って・・・」
「ちょっと待って、faceさん?」
性急過ぎたか・・・?言い過ぎたか・・・?
「ね、何を慌てているの?」
「え」
「今って、おとうさまにも、おかあさまにも、もちろんfaceさんにだって、大変なときでしょ?それなのに、どうして、あたしと会いたいなんて・・・」
「・・・俺」
「一面識もないのに。初対面になるのに。」
「・・・」

自分の我侭なのは、蓮にも十分わかっている。
ただ、彼女になら、今の自分の苦しさを受け止めてもらえると思っていた。

「甘えたいの?あたしに。」
「ろず・・・」
「買いかぶらないで。あたし、普通の女よ。とてもfaceさんのおかあさん代わりになんてなれない。」
「そんなこと・・・」
「faceさんが、バーチャルなあたしに恋してくれてるのはわかってるつもりよ。あたしもfaceさんに恋してる。」
「ろず!」
「でも・・・でも!ほんとうにNETの中だけの話だわ。リアルなろずを見たら、きっとfaceさんは逃げるわ。」
「絶対、ないさ。それは。」
「会った事もないのに、絶対、なんてあるはずないじゃない。バーチャルだから恋もできるのよ。現実はそんなに甘いわけじゃない。」
最後の≪現実は甘いわけじゃない≫・・・は、俺に言ったんだろうか。それとも、ろず自身に言い聞かせたんだろうか・・・?

「リアルだから、きみに触れられる。」
「・・・」
「確かに、俺はきみに甘えたい。寂しいし、抱いてほしいよ。でも、それ以上にきみを知りたいんだ。」

しばらく受話器からは、ろずの声も、物音も聞こえなかった。
「・・・」
「・・・ろず、聞いてる?」
「・・・わかったわ・・・。会いましょ。」

蓮はろずとの約束が嬉しくて、その時、ろずの深い心も、ベッドの上のとうさんのことも、ほとんど頭の中からは消えていた。

vol.17 ニュース。

「もしもし・・・かあさん?」
「あ、陸、起きてたの?」
病院に付き添っている頼子から電話があったのは、施設長が倒れてから丸3日過ぎたお昼のことだった。
蓮はまだベッドの中で、つけっ放しのTVの音のせいか、なかなか携帯の着信音に気がつかなかった。
やっと気づいて手にとったときには、すでに頼子が留守番電話のメッセージを入れ始めていた。
「この前は悪かったわね。仕事まで休ませて・・・」
「そんなこと、かまわないって言ったろ。で、どうなの?とうさんは」
頼子の挨拶を聞いている暇なんてない。性急に施設長の具合を尋ねる。
「いいニュースがひとつ。」
「じゃあ・・・」
「そうよ。とうさん、意識が戻ったのよ。」
「・・・そうかぁ!」
蓮はベッドの上に起き上がり、潤んできた目尻をティッシュで抑えた。
「よかった!・・・だけど、俺はとうさんが絶対目を覚ますってわかってたけどね。」
「ふふふ・・・この前はあんなにしょんぼりしてたくせに。」
「お互い様だろ。俺も、母さんに報告する事があるんだ。」
「まあ、何かしら?」
「俺さ、茨城に行くよ。あすなろホームの傍にマンション借りる。」
「あら!ホームに帰ってくるわけじゃないのね?」
「仕事はやめないよ。だから子どもたちと一緒には住めないだろ?」
「そうね・・・夜のお仕事は、やっぱり子どもたちには難しすぎるわ。それに、影響も考えないとね。」
「うん。そう思ってさ、マンションもそうだけど、店の物件も探しに行こうと思うんだ。」
「えっ!陸?それって・・・」
「店、出すよ。俺の。決めたんだ。」
「まあまあまあ!」
嬉しそうに絶句する頼子の声を聞きながら、やっと一人前の大人になったような気がする蓮だった。
「あのねぇ、陸。」
「なに?」
「ごめん・・・せっかく嬉しい報告を聞いたばかりなのに。・・・悪いニュースもあったのよ・・・」
「ぇ・・・?」
「とうさんが・・・」
「とうさん?」
「とうさんの右半身は・・・もう動かないわ・・・」
「・・・」
「やっぱり難しいらしいのよ、元通りになるっていうのは。昏睡状態も長かったでしょ?」
「とうさんが・・・」
「右手も右腕も・・・右足も・・・話もまだ殆ど出来ないわ。」
今度は蓮が絶句する番だった。
「話もって・・・口がきけ・・・ない・・・の・・・?」
「リハビリすれば何とかなるらしいけど、それだって前のようにはいかないだろうって、お医者様が・・・」

どうして・・・どうして、ひとついい方に駒が進むと、高い壁が現れて、俺の進路を阻むのだろう。
どうして、みんなが幸せにはなれないんだろう。
俺は幸せにはなれないのか・・・。

そのあと、何をどう話したのか、気づいた時には携帯は切れていて・・・。
蓮はベッドにつっぷして、泣きながら眠っていた。
まるで、子供のように。
叱られて、泣き疲れて眠ってしまった子供のように。

「とうさん・・・」

vol.16 誰かのために。


その日、とうとう施設長は目を覚まさなかった。
次の朝、「あなたは千葉へ帰りなさい」と頼子に言われ、再三施設長のそばに居たいと頼み込んだが、最後には、自分の生活を大切にしなさいという頼子の言葉で蓮は決心した。

「俺がホームの支えになる。」

確かにホストという職業は俺に向いていると思う。
世間に背中を向けていた以前の蓮だったら、蓮に群がる客から、いくら金を注ぎ込ませるかという、ゲームにも似た快感で夜を過ごしたことだろう。
けど、今は違う。
ホストという職業に誇りを持って女性が楽しめる店を作り、またそれによって自分もいくらかの金を貯めたい。そして、「あすなろホーム」がそこにいる子どもたちにとって居心地のいい場所になるように、いつでも帰ってこれる家庭になるようにしてやりたいんだ。
目指すは、茨城での出店だ。
自分の店を持つ。そして「あすなろホーム」のそばに住む。
施設長と頼子の、今度はふたりの心の拠り所になってやりたい。

そんな蓮の心を知ってか知らずか、施設長はこんこんと眠り続ける。
その朝、蓮は千葉に戻った。

「杜萌さん、ちょっといいですか?」
なんだ?というように訝しげな顔で、杜萌が振り返る。
「蓮?なんだ?前借りか?」
「いや・・・金の話じゃないですよ。」
店の奥の部屋でパソコンに向かっていた杜萌が、事務椅子をくるりと回して、蓮に応接のソファに座るように勧めた。
静かにソファに腰を沈めて、蓮は杜萌がタバコを取り出して、ライターを手に取るのを眺めている。。
「休む、って言ってたけど、何があったんだ?」
「育ての父が・・・倒れました。」
「ぇ?」タバコに火を点けようとした手が止まる。
「蓮、お前・・・」
「すみません。今まで話さなくて。」
「家族は居ないって言ってたのに・・・」
「そうでも思わなきゃ、この世界で生きていけないと思ってました。昨日までは。」
「ふーん・・・」
深く煙を吸い込んで、ふぅ~っと長く吐き出す。
煙と一緒に、杜萌の不信感も流れていってしまったように見えた。
「蓮が、そんな素直な気持ちを話してくれるなんて、驚きだな。」
「・・・」
「いや、悪い。っていうか、こりゃ言い方が良くないな。」
頭を掻きながら杜萌が苦笑いする。
「俺はお前が、周りが見えてない稼ぎ方をしてるように思えてたからな、ほんと。」
「すみません。実際そうだったんだろうと思います・・・」
「うん。それで、お父さんはどうなんだ?」
「・・・夕方、電話で確認しましたが、まだ昏睡状態から目を覚ましてないようです。」
「そうか・・・心配だな。」
「・・・はい。ありがとうございます。で、相談なんですが。」
「なんだ?」
「まだ、風花に来て半年でこんなこと言うのは・・・ん・・・言いずらいな・・・」
「なんだよ。風花の顔が・・・あはは。何でも言えよ。」
一度、ゴクリと生唾を飲み込んだ後、蓮が申し訳なさそうに頭を下げた。
「杜萌さん、すみませんっ!風花、辞めさせてください!」
「!」
ボゴッ!!!
火がついたままのタバコをぽろりと落とした杜萌が、あわててテーブルの下のタバコを拾おうとして、テーブルに頭をぶつけた。
「痛たたた・・・」
音も凄かったが、杜萌の目はうっすらと涙がにじんでいる。
「大丈夫ですか?」おろおろして蓮があせりまくる。
「・・・そうか・・・」
ぶつけた辺りを左手でさすりながら、杜萌が蓮に声をかけた。
「どこか、行くのか?」
「ええ。茨城に帰ります。」
「帰る?」
「実際、俺の本当の居場所がどこなのか未だわからないけど、俺の実家は、育ての親がいる場所だとわかりましたから。もう、どこへも行きません。倒れたとうさんの代わりに、俺を育ててくれた施設を守りたいんです。」
「蓮・・・」
「杜萌さん、俺、ホストは辞めませんよ。茨城に行ったら、今まで貯めた金でホストクラブ開きます。」
「・・・すごいな、蓮。風花も負けちゃいられないってことか。」
「俺も、負けません。茨城で一番のホストクラブにしますから!」

半年前に風花に来たときは、目つきが鋭い鷹のようなホストだったが、今はどうだ?
立派にホストクラブのオーナーになれそうじゃないか?
短い間だったが、ここでの経験が、蓮のこれからのホストクラブに活かせればいい。
丁寧にお辞儀をして部屋を出て行く蓮を見ながら、杜萌はたった何ヶ月かで顔つきまで変わっていったホストの出す店が、確かに見えたような気がした。

vol.15 風が吹く。



施設長は、なかなか目を覚まさなかった。
もしかして、このまま目を覚まさないのかもしれない・・・不安が二人を支配する。
窓の外は、金色の夕日が今まさに西の山に沈んでいく間際だった。
天使が降臨しそうな見事な色だというのに、ここが病室だという事も、ふたりを重く沈んだ気持ちにさせた。
「かあさん、ちょっとタバコ吸ってくる。」
「うん、わかったわ。」
この場を少しの間だけでも抜けるのが、こんなに後ろめたいなんて・・・。
そう思いながら、蓮は病室の扉を後ろ手に静かに閉めた。

病院の屋上は、さすがに冷える。
今さっき、きらきらと美しい夕焼けが見えていたのに、今は山の向こうにうっすらとオレンジ色の光が残っているだけだ。
早春の夕暮れは早い。
ここから1時間半ほど車を飛ばせば、梅が盛りの水戸の偕楽園がある。
日本三大庭園のひとつで有名なのに、蓮は何度かしか行ったことがない。
「あすなろホーム」の子どもたちと頼子の作った弁当を持って遊びに行ったときは、楽しかったな。
今はあの馥郁(ふくいく)とした甘い香りが、そこここに漂っているんだろう。
また、とうさんとかあさんを連れて行ってやりたい。
出来れば、あの母親も。
九州から出てきたはずだから、茨城に来たのも初めてだろう。
あれから、九州へと帰ったんだろうか。
一度しか会っていないのに、自然に母親と思えるのもお互いを流れるこの血のせいか・・・。

煙草を吸い終わると、思い出したように携帯の電源を入れた。
伝言ダイヤルに繋いで、留守電に入っているメッセージを聞く。
3件入っていたが、ひとつは「風花」の杜萌さん、もう二つは客のメスブタたちだった。
ろずじゃなかったのか・・・。
がっかりして、もういちど着信履歴を出してみる。
080で始まる、携帯電話の番号だった。
試しにかけてみようか。
右手の親指が、どうしようかと思案しながら、それでも強い意志でボタンをプッシュする。
呼出音がコールしている。
プルルル。。。。プルルル。。。。
      プルルル。。。。ガチャッ!
「はい。」
「・・・・」
「もしもし・・・faceさん?」
やわらかい声が、蓮のIDを呼ぶ。
「・・・ろず・・・か?」
「はい。ろずです。こんばんは」
「・・・こんばんは。」
「??どうしたの?」
「いや・・・突然だったから・・・」
ふふふ、と向こうでろずの含み笑いが聞こえた。
「いろいろ、あってね。なかなか連絡できなかったの。ブログにもなかなか書き込みできなかったし。」
「うん。やっぱりそうだったんだ。俺の書き込み見てないのか、って不安だったよ。」
「ううん。見ることは見てたけど、返事もなかなか出来なくて。そんな状態じゃなかったの。」
「なにか・・・?」
「あのね、そのいろいろがやっと一段落したから、こうして電話かけられたのよ。」
「そっか。」
「ね、元気ないのね?」
「う・・・ん・・・。こっちもいろいろあってさ。」
「あら、もしかして取り込み中だった?」
「ここ、病院。」
「faceさん、どこか悪いの?」
心配そうなろずの声が、蓮の不安でちくちくしたバリアを溶かしていく。
彼女だ。ろずになら、素直に話せる。
「おやじが・・・いや、本当のおやじじゃないけど、前にブログに書いたこともある、施設の父親代わりの・・・」
「ああ、ホームの施設長さん?」
「うん・・・今朝、倒れてさ、いま、かあさんといっしょに病院で付いてるんだ。」
「ええ!」
びっくりしたろずの声は、思いがけなく大きかった。
「ろず、耳が聞こえなくなるよ!」
思わず苦笑いする。
「だって、だって、faceさんの大事なおとうさんでしょ?」
「うん。」
「ごめんなさい。こんなときに連絡したりして。」
「いや、ちょっとほっとしてる。」
「ねえ、落ち着いたら連絡して。この番号はわたしの携帯だから。」
「そうだね。」
今、とうさんが大変な時だと言うのに、ろずの一言一言にときめく俺。
しょうもない女たらしだな、と自虐のひきつった笑いを頬に残して、ろずに言う。
「ろず、電話、ありがとう。マジ、参ってた。こんな時にろずの声が聞けて嬉しかった。」
「わたしこそ、大変な時に連絡してしまって・・・どうぞ、おとうさま、お大事にね。」

透明な風が吹いていた。

vol.14 願い。


蓮は、途中でもう一度携帯から「あすなろホーム」へ電話を入れ、施設長の搬送された病院を確認した。
頼子は病院から蓮に電話を入れたらしく、施設長が救急車で搬送されてからホームには戻っていなかった。
電話に出た保育士の千崎が「陸さん、今どこですか?」と聞く。
「今?タクシーの中。もうそろそろ茨城に入ったから、直に着くと思うよ。子どもたちは?」
「施設長が病院に運ばれた事は、みんなわかってるんです。なにしろ救急車が来ましたから。たっくんやよっぴーなんかは、それで目を覚ましましたよ」
「そっか・・・悪いけど、よろしくね。みんな不安がらないように。」
「任しといてくださいよ、陸さん。」

千崎は「あすなろホーム」の専属保育士で、もう30歳になるだろうか。
いつも髪をひっつめてお団子にまとめ、女性にはもったいないくらいの体格で、実に頼もしい。
蓮が高校に通っていたときには既に勤めていたから、かれこれ6年以上にはなるだろう。
彼女に任しておけば大丈夫。
蓮は少しだけほっとして、タクシーの座席に背中をもたれて深く息を吐いた。

蓮が施設長のベッドの横に立ったのは、もう午前10時を過ぎていた。
これならば、タクシーなんか使わなくても、電車でここまで来た方がずっと早かったかもしれない。
けれど電車の中で、いらぬ他人と同じ空間で様々な想いを巡らせるより、タクシーで一人考え事をしたほうが気が楽だ。
大勢よりも、一人。
蓮はそういう青年だった。

施設長は眠っていた。
いや、眠っているというよりも、意識がまだ戻っていないのだろう。
チューブを何本も腕につけられ酸素マスクをし、目をつむった施設長はいつもの蓮のとうさんではなかった。
ベッドサイドで頼子が肩を震わせている。
「かあさん・・・」
「陸、来てくれたのね。ありがとう。」
「とうさんは・・・まだ意識が戻らないの?」
蓮の問いに、頼子はかぶりを振った。
「お医者さまもわからないって・・・。どうなるんだろ、この人。」
頼子は化粧もせず、歳の割りに若くてふっくらした顔立ちだと思っていたのに、今日は歳相応に見える。皺が目立つのだ。急に10歳も20歳も歳をとってしまったようだ。
「かあさん、今日は俺が付いてるから、一度ホームに戻ってきたら?」
「いいのよ。とうさんの意識が戻らないと、わたしだって落ち着かないわ。ここにこうして座っていたほうが・・・」
「そっか・・・じゃ、俺もかあさんと一緒にいるよ。」
「あなた、仕事は?」
「今日くらい、休みをもらうさ。」
「そう・・・ありがとね・・・。陸がいてくれれば、かあさんも心丈夫だわ。」
蓮はそっと頼子の痩せた右手に手をやると、ぎゅっと握った。
頼子はにこっとすると、左手を添えて握り返してきた。
「大丈夫よね、陸。」
「うん。大丈夫だよ、とうさんは。強いから。」

その時、蓮の上着から小さく携帯の着信音が聞こえた。
「あ、病院なのに携帯切るの忘れてたよ。」
頭をかきながら携帯を取り出し、サブ画面を見る。
「ん?」見慣れない番号だった。

ふと心がざわざわした。
もしかして・・・。
着信音はすぐ切れた。
蓮は電源を切りながら、この電話がろずであったらいいのに、と願った。

vol.13 暁に走る。

46_sc_0402191757f.jpg


ろずのことは、メアドも本名も、写真さえ見たことがないけれど、蓮はいつしか熱に浮かされたように、昼も夜もろずのことだけを考えている。

蓮が「きみのことを知りたい。」と言ったチャット以来、ろずは韓ゲームに現れなかった。

具合が悪いのか、仕事でも忙しいのか・・・。心配になる。
ぇ?仕事?ろずは仕事を持ってるんだろうか?
考えてみれば、ブログでコメントし合っていたのに、ろずは自分のことは殆ど記事にしていなかった。
「今日は寒い」だの「庭のハーブに花がついた」だの、当り障りない自然に対する事柄ばかりだったような気がする。
だから、蓮はろずのことを何一つ知っていなかったのだと、愕然とさせられた。

ブログにもろずは書き込みをしていなかった。
見てはいないかもしれないと思いながらも、あれから蓮は、幾度となくろずのブログの掲示板に書き込みをしている。

「俺の携帯の番号です。良かったら電話ください。090-××××-8×3×」
「俺の携帯のメアドです。いつでもメールしてください。○○○○@docomo.ne.jp」

ろずからは、何の音沙汰もなかったから、自分でも空しい行為をしているとわかっていても、やはり蓮はそうせずにはいられなかった。
Netでしか、彼女と繋がるすべがなかったのだ。


ある朝、朝帰りでまだ起きていた蓮に、「あすなろホーム」から電話があった。
「陸。かあさんよ。」施設長の妻、頼子からだった。
「かあさん、どうしたの?随分早いんだね。」
「夜仕事のあなたに、こんな朝早く電話をするのは申し訳なかったんだけど・・・」
不吉な予感が、蓮を包み込む。
「なに?かあさん。ホームで何かあったの?」
「・・・あのね。陸。・・・とうさんが、倒れたの。」
「とうさんが?」
「今日の朝早くに、気がついたんだけど、とうさん、起きてこなかったのよ。おかしいなと思って、寝床をのぞいたら、もう高いびきだったの。」
「・・・って、脳溢血か!?」
「うん。そうらしい。意識も戻らないし、もう助からないんじゃないかと・・・」
「かあさん!何言ってるんだよ!とうさんが、みんなを残して逝っちまうわけないじゃないか!」
「陸・・・」頼子は半分泣いていた。
「かあさん、今からこっち出るから。タクシー飛ばすから。」
「陸、タクシーだなんて・・・電車でいらっしゃい。いくらかかると思っているの?」
「俺、酒を飲んでて運転できる状態じゃないし、だからって、電車でちんたら行けないよ!待ってて!すぐ行くから!」

頼子の返事もそこそこに、一度脱いだ上着をまた手に持って、蓮はドアを出て行こうとした。
と、すぐ部屋にとって返して、ベッドサイドテーブルの引き出しの奥から、封筒を取り出した。
何かあったときのためにと蓮が自宅に置いておく金だった。
中身をちらっと見ると、迷わず持っていた上着の内ポケットに忍ばせる。
足りても、足りなくても、途中の銀行のキャッシュコーナーでもっと引き出すつもりだった。

捨て子の蓮を、いつも優しく見守ってくれていた施設長。
彼の苗字をもらったときから、蓮にとっての両親は施設長夫妻だった。

クリスマス会で、蓮がひさしぶりに「あすなろホーム」へ行ったとき、蓮の身体を心配してくれたとうさん・・・。
俺なんかより、とうさんの方が、具合が悪かったなんて!
「酒、ほどほどにしろよ。いくら仕事だからって身がもたないぞ」
とうさんの声が、聞こえるような気がした。
とうさんの、こういう時なのに、俺は自分で車を運転もできない。そんな仕事をしていることを、今、蓮は心底恨んだ。
今までホストは、神の天命を受けたかのような仕事だと思っていた。
だから、女は・・・客はみんな、札束だと思っていた。
俺を捨てた母親は、ただのクソ女だと恨んでいた。

でも、違うんだ。
憎んでいたはずの母親と会ってから、ろずと話すようになってから、蓮は確実に体温を取り戻していた。
普通の、23歳の、女性を恋しく思うオトコに成り得たんだ。

「待ってて!とうさん!」
駅に向かって、車の少ない、まだ明けたての朝の道路を走る。
駅のタクシー乗り場からタクシーに乗って・・・そして俺は、とうさんと、かあさんと・・・いっしょに・・・!

殆ど走った事もないホストが、全力疾走で駅に向かう。

きっかけは~フジ!じゃなくて。。。


あなたを 知りたい

     背は 高いの?

髪は 短い?

     メガネ かけてる?

どんな 声だろ?

     影に 恋して

ずっと 恋して

バーチャルも リアルも

ずっと 恋して



自作小説「Moon Light Lover」では、蓮(face)がrozroseに恋しちゃったみたいです。

★yell★は思います。
バーチャルな世界で出会ったとしても、それはNetはきっかけに過ぎず、リアルの出会いとさほど違いはないんじゃないかと。

確かに、Netは顔が見えて相手を知るわけではないから、危険なこともたくさんあるでしょう。
子どもには使わせたくない機能もありますしね。

ただ、ここで出会ったブロガーさんたちとは、そういった危険が今までなかったから(これが甘い?)かもしれないけど、きっとこれからも、いいブロ友でいられると思うんですよ。

Netだからこそさらけ出せる、等身大のホントの自分っていうのも、アリだとも思います。
だからこそ、姿かたち、環境を知らなくても、相手を知ったように思い、恋心まで抱かせるのではないでしょうか。

目に見えるだけが、彼(彼女)ではないと思います。
本質は、その中にあるんですね・・・(*--*)

VIVA!Net恋愛


この記事は、CURURUの【yell's HOME ねーさんち】から、トラックバックしています。

!(^^)!

20050714070603
見てくださいよ、この色ツヤ…!
茄子紺が食欲をそそります
多分、買ったのより美味しいかも!

はじめてさんへ



mkmont1.png

はじめに。
はじめまして。★yell★エールです(o*。_。)oペコッ
子育て中のおばはんブロガーですが、まだまだ気だけは若い。(つもり!?)
どうぞ、お友達になってくださいね!
fc2ブログにお引越ししたのは6月の下旬です。
「ほぼ日刊」と言いながら、おーえるさんでもある★yell★は、多忙でup出来ない日もあるのでご勘弁を。

カテゴリ。
へっぽこ小説「★yell★'s STORY」は、自虐的に煮詰まってつまらないので、感想は結構です ププッ (*^m^)o==3
前ブログで知り合い、仲良くしてもらっている現ホストさんをモデルに書いているのが、「Moon Light Lovers」です。良かったら読んでね♪
「おしゃべりな瞳」は、★yell★が日常感じたこと、子育ての悩みなどなど、徒然に書いている日記のようなものです。


人妻さんに60の質問。
お暇のある方は、つっこんでみてください。
100shitumon.htm

 

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vol.12 恋する。


46fo0403111225f.jpg

その夜、蓮はチャット部屋へ【rozrose】を誘った。

≪ろず、母親に会ってきたよ。
思ったとおり、蓮っ葉な母親だったww


≪faceさん、良かったわね。
お母さん、喜んだでしょ?


≪なんか、照れくさかったよ。
親子ってどんな感じなんだろ。
俺たち、親子に見えたかな?


≪離れていても、やっぱり親子よね。
faceさん、ちょっと柔らかくなったような気がする。


≪・・・だとしたら、きみのお陰だ。
ホントのこと言うと・・・
会えてちょっと嬉しかった。
ろずが、俺の背中を押してくれたから。
ありがとう。


≪ううん。
会いたいと思えば、いつでも会えたはずよ。
faceさんは、σ(´ω`*)あたしでも誰でもいいから
誰かに背中を押してもらいたかったのね。


≪誰でも良かったわけじゃない。
ろず、きみの言葉が俺をそうさせたんだ。

≪ふふふ・・・だとしたら、嬉しい!
faceさんがお母さんと会えたのは、あたしも嬉しいのよ。
親子は離れ離れになっちゃいけないわ。


≪ろずは、母親みたいな物言いをするんだな。


≪だって、あたし、母親だもの。


思いがけない言葉だった。


≪・・・ろず?子どもがいるの?


≪ええ。もうすぐ5歳になる男の子よ。


たかがNetで知り合った女だ。
彼女が何歳なのか、何処に住んでいるのか、顔かたちはどんななのか、そんなことはどうだっていいことだ。

問題は、その女に子どもがいると知って、動揺している自分だ。
どうしてこんなに気になる?
ココロが痛いんだ?

≪ろず・・・きみのことが知りたい。


≪え?


≪ろずと会ってみたいんだ。


≪あたしは・・・だって・・・


≪いや?


≪・・・faceさん?


≪自分でもわからないんだ。何を言ってるのか。
とりあえず、ケータイのメアドでも番号でもいいから教えてよ。
ろずの声を聞いてみたいよ。


≪そんな・・・わからないわ。どうすればいいの?


≪俺だってわからない。どうすればいいんだろう。


彼女に子どもがいるとすれば、旦那もいるはずだ。
いや、もしかして離婚してるのかもしれない。
だからNetでなんか、遊んでるのか・・・
蓮の妄想はすでに暴走していた。
今までホストだということを除いても、女の子には不自由した事などない。
自分から、顔も知らない電波でだけ繋がっている女に「会いたい」なんて言ったことが驚異だった。
俺、どうしちまったんだろう。

結局その夜は、ろずは頑としてメアドも、ケータイ番号も教えてはくれなかった。
切ない思いで「風花」へ出た。
こうなると、仕事に身が入らない。
常連客が、隣に座った蓮に言う。
「ねえ、蓮。あなた風邪でもひいたの?熱でもあるんじゃない?今日は変よ。」
「え?そんなことありませんよ。さあ、飲みましょうよ!」
「飲むのはいいんだけどさぁ、全然あたしの話、聞いてないじゃない?さっき、あんなに面白い話をしたのに、笑いもしないでさ。」
「あちゃ~!聞き逃しちゃいました?熱でもあるのかな。知恵熱。」
「ぎゃはは!蓮が知恵熱だってさ!聞いた?」
常連客がヘルプの男の子に話をふると、ヘルプの子が大笑いして言う。
「駄目ですよぉ。蓮さん笑っちゃ、あとでどやされますから!俺、笑いませんからね!」
「笑ってるじゃない、ほら。」
「あ~!やばいっ!蓮さん、すみませーん!」

どうやら、本当に熱があるようだ。
目の周りから頬にかけて、熱いような気がした。
こりゃ、ろずに恋わずらいか。

美味しいよ!

20050712.jpg

今夜の夕飯ですが、さて食材はわかるかしら?
茄子の漬物はわかりますよね?
夕べ、横浜の義兄から送られてきたので
(田舎じゃなくて、都会で作った野菜、っていうのがミソね)
漬け込みました。
もう一品は、夕顔の炒め煮ですが知ってる?
ほら、あのかんぴょうの夕顔ですよ。
冬瓜(とうがん)のように調理するとイケます。
山形の田舎ではポピュラーな食材らしいですね

BLOGカンパニー!

最近、BLOGカンパニーなるものの存在を知り、早速登録。
BLOGカンパニーは、ディレクトリー検索とURL転送機能を備えた業界初の出世型ブログ専門格付けサイトらしい・・・どこでブログを開設していても参加できて、もちろん登録は無料。
登録後は、新入社員から始まって、ブログの内容に基づき、適材適所に応じた配属(カテゴリ)を決定されるそうな。配属に不満なら、転属希望届を提出すると、希望が通ることもだって!
まだまだ出来たてのサイトなので、成長していく過程が楽しそうだわ(〃 ̄ー ̄〃)

さて、★yell★はとりあえず、総務課に配属されました。
どこにも行くところがなくて徒然書きのブログだからかしら。

そういえば、NAVERでブログを書いているときは、ランダム訪問が結構お友達作りに一役かったけど、FC2に書き始めてからは、なかなか初めてさんのBLOGを訪問するのは難しい・・・
BLOGカンパニーさん、出来れば登録ブロガーさんをランダム訪問するようなメニューを作っていただけると、いろいろなブロガーさんと知り合いになれるんだけどな。駄目?

やっと咲いた!

ajisai

向日葵が先に咲いてしまったけれど、
この長雨でやっと紫陽花が開きました。
紫陽花って、自分的には
6月の花ってイメージなんだけど
真夏の花の向日葵が先走って
紫陽花が奥手ってことなのかしら?
ま、個人差もありますが・・・( ̄ー ̄)ニヤリッ

夏本番?

20050709214204
庭の向日葵が、夏を待ち切れずに咲いています。
あと二週間くらいで、梅雨明けするかしら?
夏休みと同時くらいに梅雨明けだもんね。
子供たちも待ち遠しいわ。

たぶん1000人目のお客さま。

なーんて言ってもさ、管理者ページからブログを確認しに来ると、それで1人分って数えちゃうのよね。このカウンター。
ユニークアクセスに直そうかしらん?
きっと200/1000は、あたしだな。
ヾ(≧▽≦)ノギャハハ☆

番外編。

連載中の「Moon Light Lovers」、いつも読んでいただいている方、ありがとうございます。
そして、はじめてさん。へっぽこ小説なので、どうぞ読み流してくださいませ。
ある読者の方(o ̄ー ̄o) ムフフ・・・から、vol.11にて、やっと会ってくれた息子に母親が「あんた」って呼ぶのは、違和感を感じたとコメントを頂きました。(独り言とも・・・)
( ̄-  ̄ ) ンー そうかも・・・。実際、いつも空想の世界で書いてますからねぇ・・・。
他の自作小説を書く方はどうなんだろうと思うのだけど、★yell★がお話を書くときは、頭に場面を思い浮かべます。
それはドラマや映画のように、ちゃんとヒーローもヒロインもいて、配役も決まっています。すごい?( ̄m ̄〃)ぷぷっ!
例えば、この「Moon Light Lovers」の蓮はキムタクで、とか。
例えば、この蓮の母親は、大谷直子だとか。

そうすると、その場面で、登場人物が勝手に喋りだすんですよ。
キムタクはきっとこう言ってるんだろうなぁ。
こう言われたら、大谷直子はこう切り返すんだろうなぁって。

そう空想しながら書いていて、実は、この場面、σ(´ω`*)も下書きでは「あなた」と「あんた」を混在して書いていました。
だけどね・・・きっと大谷直子は「あなた」って言わないだろうなぁ・・・って解釈で(どんな解釈???)「あんた」に統一したんですよぉ。
決して上品な世界で生きてきたわけではない母親。
ちょっと蓮っ葉な母親。
でも、息子を呼び捨てするには自信がない母親。
そんなイメージで書いたので、「あんた」になってしまいました・・・(゚∀゚)アヒャヒャヒャヒャ

それにしても、じっくり読んでいただけるなんて嬉しい事です。
しかも、そうやってコメントしていただける(゜ー゜)(。_。)(゜-゜)(。_。)ウンウン
こんな嬉しい事はありませんよ。

この場を借りて、お礼を言わせてください。
アルゴたん、いつもコメントや校正をありがとうございます。
励みになりますっ。・゚・(ノД`)ヽ(゚∀゚ )アヒャヒャ

vol.11 探していたもの。

その女は、ずっとうつむいたままだった。
蓮が向かい合った席に座ってからも顔を上げることもなく、囁くような声で、挨拶めいたようなことを言っていたような気がする。
ホットコーヒーに入れたスティックシュガーの袋を指で折り曲げたり、ひねったり。
まるで、目の前に自分の息子がいるのを忘れてしまったかのようだった。

「それで」
蓮が母親だというその女に声をかける。
「俺の名前ってなんていうの?」
そこで、初めて人と対峙していたことに気づいたように、その女は顔を上げた。
23歳の子どもの母親にすると、かなり若い作りの顔のように見えるが、目尻にはもう小じわが隠せないし、赤茶色に染めた長いストレートの髪にも、ちらほらと白いものが見え隠れする。
確かに、蓮とそっくりの切れ長で涼しい眼をしている。
この人はいくつになったんだろう。そんなことを蓮が推測してみるけれど、女の歳はわからない。
「あんたの名前は、立川・・・立川 陸よ」
「たちかわ?立川 陸・・・」
馴染みのない名字をつぶやいてみる。
色気のない名前だな。よっぽど「沢村 陸」のほうが格好いいじゃないか。
ま、そんなことどうでもいい。
問題はこの女が、俺の母親だと名乗ってきたことだ。
どんな裏があるんだろう。

「よし、名前はわかった。じゃ親父は?」
「・・・」
「なんだ、いないわけじゃないだろう。こうして息子の俺が生まれてるんだからさ。」
「いないわよ。」
「いないって・・・じゃあ、あんたはマリア様なのか?SEXもしてないのに、いきなり身ごもって俺が生まれたってことなのか?」
わざと乱暴な言い方をして、蓮が口元で冷たく哂う。
「・・・あんたの父親は、ここにはいないのよ。近くて遠い、塀のなか。」
「・・・」
今度は蓮が絶句する。

たとえば、蓮は想像する。
俺の母親は、俺を身ごもった途端、最愛の夫を交通事故で失った。
悲しくて悲しくて、俺を育てる手立ても勇気も失くした母親は、思い余って施設に捨て子する。
それでも、その子が気になって、いつもいつも施設に何気に見に行って、最後には名乗りを上げてハッピーエンド。
・・・そんなのは、夢だ。
まったくの妄想だった・・・。

「へー。母親が母親なら、父親も父親だな。」
「陸、さん。」
名前に「さん」をつけて、他人行儀に母親が蓮を呼ぶ。

「どちらにしても、あんたに父親はいないわ。籍も入れてなかったから。」
ぷっ、と蓮が吹き出した。
「いいよ。どっちにしても。今までは居なかった親だ。期待もしてないし、これからだってするつもりもないし。」
「陸・・・」
疲れた顔の母親が、すがるように言う。
「会いたかったのよ、ずっと。」
「・・・」  ・・・俺だって会いたかったよ。
「あんたを置き去りにしてから、ずっと施設を気にしてたわ。」
「・・・」  ・・・どうして迎えに来てくれなかったのさ。
「いつのまにか施設がなくなってたときは、どうしていいかわからずに泣いて暮らしてた。」
「・・・」  ・・・でも、こうして探し当ててくれたんだね。
「こんなに、立派になって・・・」
「・・・」  ・・・親はなくても子は育つのさ。
「会ってくれるなんて思わなかったから・・・嬉しくて・・・」
「ね、なんか俺にしてほしいわけ?」
「え?」

みるみるうちに涼やかな母親の瞳が潤み、今度は人目もはばからずに声を上げて泣いている。
「謝ろうと、思ったのに・・・ただ、会いたかっただけなのに・・・」

この生き物はなんだろう。
ライオンだって、父ライオンと離れても、母ライオンは子どもを守って生きていく。エサも雄でなく、雌が狩りをして捕らえてくる。
この女は人間の母親だというのに、自分の勝手で子どもを手放し、そして今度は勝手に探して会いに来る。
俺の都合も、気持ちも何も考えずに。
動物以下だな。
でも、それでも俺にとっては、俺のルーツなんだ。
俺の母親なんだ。
そう思うと、照れくさいな。頬を流れるのはなんだろう。
この暖かくて滴り落ちるもの。
これは愛なのか。これが愛なのか。

おやぢのおやぢギャグ

梅雨真っ只中のじめじめした夜です。
みなさん、こんばんは。
こういうときは、寝つきが悪くてブロガるしかないですね。

★yell★は5人ほどの小さな事務所に勤めているのですが、女性は★yell★ともう一人10歳ほど年下(でも子どもは同じ歳)の同僚がいるだけで、あとの3人はオトコです。
所長さまは★yell★よりもいくつか年下で(●´ω`●)ゞ その他二人は、まったくのおぢさんです。
こういう環境ですので、やっぱり一番強いのは★yell★なんですよね(-。-;)
誰かが何か言葉を発すると、★yell★が相槌を打つか、文句を言うかしなければ、その場は収まりません。
とりあえず、名刺には「宴会部長」と入れてありますがヽ(;´Д`)ノ

で、今日の午前中の話です。
同僚の彼女Yちゃんの旦那さまが先週から、感染症で入院しています。
彼女、お子さんが3人居て(双子あり)、そのうえ旦那さんの病院へ行ったり、仕事もしなきゃならないってことでヘトヘトなんですね。
それなのに★yell★といえば、PTAの行事や会議で、忙しいわけですよ。
なんだかコーヒーブレイクにブログを眺めたりするのも、彼女に申し訳ない気持ちでいっぱいなんですが・・・(でもしっかり見てるけど。)
そんなとき、おやぢ1号が発言。

「Yちゃんは旦那のカイゴ(介護)でへとへと。★yell★ちゃんは、カイゴウ(会合)でへらへら」

はい?あーPTAの集まり(会合)を介護とかけてダジャレったわけですね?
いつも訳のわかんないダジャレを言いまくるおやぢ1号なんですが、今日はサエてるじゃないですか!爆笑してしまいました、あたし。

・・・・でも、あとでよく考えたら、もしかしてPTAカイゴウで外出なんかしてるσ(´ω`*)を軽く諌めたのか?
(ノ_-;)ハア…やりたくてやってるわけじゃないけど、今年一年はこれで忙しいもんなぁ・・・。
ほんと、PTAはだいたい奥さんがやるもんだと決め付けてるのは、誰なのよぉ~~~~っ!

バトン受け取りました。

バトンタッチ!?
あ~~~よく目にするリレーだぁ!
ミュージカルバンド!?(~ヘ~;)ウーン
ふささんから廻ってました・・・書けるかな?

Q1:自分のパソコンに入っている音楽ファイルの容量は?
 A:PCで音楽は聴かないので、ほとんど入っていません。

Q2:今聞いている曲は何?
 A:殆ど子どものアニメのテーマソング(" ̄д ̄)けっ!笑うなぁ!
   今流れているのは、隣の寝室で子どもが見ている「セーラームーン」のタキシードミラージュでしょうか・・・(='m') ウププ

Q3:最近買ったCDは?
 A:CDは買いません(きっぱり!)。たまに子どものために借りてきたりはしますが・・・購入するのはほとんどDVDですね。

Q4:よく聞く、または自分にとって大きな意味のある曲5曲
 A:
 (1)「おもかげ橋」by:NSP
 ま、知ってる人は少ないと思うけど、むか~しニューミュージックと呼ばれる前のフォークソングだった頃、ニューサディスティックピンクのヒット曲。
 昔懐かしい・・・っていうより、詩に惚れてます。
 ずっと忘れていたけど、最近Net検索したときにヒットして以来、頭の中をグルグルと廻っていて離れない曲でもあります。
 友だちの彼女を好きになってしまって、「ルールも友達も約束もみんな捨てて、君をああこのまま抱いていたい、面影橋で」のフレーズでいつも涙が出る。って浪花節かい?
 (2)「男と女」by:chage&aska
 あまりチャゲアスの曲としてはポピュラーではないかもしれないけど、ファンにとっては思い入れの深い曲。
 ★yell★のカラオケ18番でしょうか・・・(*´σー`)エヘヘ
 aska!(´-`) ンー愛してます!
 (3)「天城越え」by:石川さゆり
 す、すみませんヽ(;´Д`)ノ  やっぱカラオケ行ったらこれを歌わないと・・・酔っ払えば酔っ払っただけ、うまく歌えるような気がする・・・ってσ(´ω`*)だけかよぉ~(ノ_-;)ハア…
 (*。◇。)ハッ! カラオケの歌ばっかし・・・(/ω\) ハジカシー
 (4)「あなたの空を翔びたい」by:高橋真梨子
 歌唱力のある彼女だからこそ、素晴らしい歌が輪をかけてすばらしいのだと思う。
 スケールの大きい曲は大好きさww
 (5)「ベルベット・イースター」by:ユーミン
 ふささんも確かユーミンが入っていたような気が・・・
 ユーミンの曲って、すごい素直な詩が多くて、飾り気のない女の子の気持ちを歌わせたらピカ1だよね。
 この曲は、ファーストアルバムに入っていたような気がするんだけど、初めてユーミンのアルバムを買って聞いた曲がこの曲。
 一気にハマって、何枚アルバム買っただろう・・・今聞いてもちっとも古臭くないんだよね。
 ユーミンの曲はどの曲もσ(´ω`*)にとっては大切な青春の1ページ。特に卒業シーズンになると流れる曲・・・【・∀・】イイ!!曲数が増えるから書かないけど。(・∀・)ニヤニヤ

あ、次のバトンタッチは・・・とうこたんへ。

セクハラ?

女性特有の病気じゃない病気(人によっては酷いみたいね)のお話です。
女性も40代になると、更年期かしら?と思うときがあるんですよv(≧∀≦)vあはっ♪
昨日は子どもたちの球技大会。
子ども会別にターフやら簡易テーブルやら並べて、ちょっとした休憩タイムに他のお母さんと「更年期障害」の話をしてたんです。
★yell★は、生理不順(若い方ごめんなさいっ)に悩むよねって話をしたんです。
すると彼女曰く、今新しい職場で前任者から引継ぎをしてるのだけど、その前任者(女性ですよ、女性っ!)に「あなた更年期障害じゃない?集中力が欠けてるわよ」と思い切り言われたらしい。
これってセクハラじゃん?
異性にされるのだけがセクハラじゃないでしょ?
同性だろうと立派なセクハラですよぉ。゜(゜´Д`゜)゜。 
・・・ん~でも集中力に欠けてるって更年期障害なの?
だったら★yell★は年がら年中更年期ですが?

明日のお天気は?

sky_1s.jpg

明日の日曜日は、子どもたちの球技大会です。
今日の夕方も練習だったけれど、練習開始時刻にいきなり雨
明日の天気が心配だーヽ(`○´)/
お弁当(これは仕出!)やテントの設営が大変!
さてさて、どうなることやら。

vol.10 ホスト、ブロガる。

46_fl_0402191348f.jpg

今、蓮はPCの液晶画面を眺めている。
眺めている、というよりは真剣に見つめている、と言ったほうが正確だ。
去年からハマっている「韓ゲーム」というゲームサイトで、Netで繋がった相手と花札で対戦しているのだ。

蓮の手札は、あと1枚「月」が出てくれば、五光で上がれる。
「よし!」あと1枚!
そこで相手は、蓮の開いた「雨」の赤札をとった。
カス札16枚で7点の上がり。
「うわ~~!なんだよぉ!」
腹が立つ。
たかが無料のゲームで、しかも蓮の懐が痛むわけでもないのに。
「よーし、もう1回!」
継続をクリックしようとしたら、相手のアバターから文字が飛び出す。

≪(´▽`) ホッ 危なかったわ

なんだよ、危ないも何も、勝ったのはお前のほうじゃないか!
つまらない、と思いながらも、生来のホスト魂が放っておけないらしい。

≪いやいや、参りました

≪いつも負けてばかりだから、カス札を早く集めてちょこっとだけ勝たせてもらうの

≪それも運ですから

≪そうよね。faceさんは、花札only?
          【face】は蓮の「韓ゲーム」でのIDだ。

≪いや、花札は多いけど、結構チャット部屋にいますよ

≪チャット?わたし、したことないわ

≪どうです?やってみますか?

相手の返事はなかった。

なんだ、部屋を変えよう。次は絶対に勝ってやるぞ。
【退室】のボタンをクリックしようとしたら、相手がまたINPUTしたらしい。

≪やってみようかしら?

ID【rozrose】との出会いは、そんなあっさりしたものだった。

それから間もなく、【rozrose】(蓮は「ろず」、と呼んでいた。)から誘われて、「韓ゲーム」が始めたブログサービスに登録する。

Netの中のもう一人の自分。
蓮は【face】となって、多彩に自分を表現する。
それでもやはり夜の世界しか知らない蓮が書くブログは、女たらし【face】の日記だった。
初め、faceのブログは、意表をつく形で女性ブロガーの間で評判になった。男から見た、女の様々な面を聞ける。
蓮はプロフィールにホストだということを、平気で晒した。
しかも顔写真付きで。

ブログに訪れる女性ブロガーは、殆どがface狙いだった。

≪写真、見ました。イケメンですねー!

≪わあい\(^▽^\)(/^▽^)/わあいっ かっこいい!

≪どこのお店に出てるんですか?

≪素敵な方ですね!(ノ^▽^)ノ~~~~『愛』

faceがINPUTしていく日常が、リアルな蓮と、さもイコールのように思われて、書きながら、ふと空しくなったり。
「なにやってんだ、俺。」

年が明けて半月も過ぎた頃、ふとした思い付きで蓮はブログに母親の事を書いた。
自分が捨て子だった事。
施設で育った事。
ホストをやっていて、遭遇したいろんな事件。
そして、忘れていた(いや、忘れようとしていた)生みの母親が名乗り出てきた事。

女性ブロガーの反応は殆どひとつだった。

≪大変でしたね。でも、一人でここまでやってきたのはスゴイよ!faceが会う必要な~し!

≪大人になってお金を稼げるようになったから、今ごろ会いたいだなんて、その女サイテー!

≪(>< )oダメーo( ><)oダメーo(><)oダメー!そんな手にのって!
今更ずるいよー(〃゜∀゜)(゜∀゜〃)ネェー   

≪σ(-_-)ワタシにも子どもがいるけど、居なくなったことを考えたらダァメ  Xx..(゜ロ゜ 三 ゜ロ゜)..xX  ダァメ
そんな自分のことしか考えない母親とは、会う必要はないと思うよ。

・・・そうだよな。
普通、そう思うよな。
蓮は、並んでいる文字の羅列をみながら溜息をつく。
画面をスクロールしながら、何とは無しに続けて見て行くと、今までとは違ったニュアンスで書いてあるコメントがある。

≪faceさん、会ってみたら?
自分の心が何を求めているか、自分でもわからなくなってる?
会ってみたら、それが何かわかるかもね。

ろずだった。

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