2007-08

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田舎からの美味しい便り。

ずいぶんお久し振りになっちゃったw
アタシは何とか元気です。

20070821.jpg


かんちゃんの山形の田舎から、茄子がどっさり送られてきた。
揚げたり煮たりしたけど、小さい茄子はやっぱり漬物に。
毎年この時期になると、茄子漬を漬けたいのに、小ぶりの茄子を手に入れることは難しい。
なのに、こんな忙しくて時間がないときに、どーして送ってくるかな(ノω・、) ウゥ・・・
仔豚たちに夕飯を食べさせている時に、ハハはプンスカしながら漬けるのだ。

病床の父は、余命1ヶ月。
片肺はつぶれているし、気管も食道もリンパにびっちりと付いた癌細胞で狭くなっている。
すでに食事は摂れず、点滴でも栄養は十分でなく、今日から鼻からチューブで直接栄養補給させるらしい。

ほんの3週間前までは歩いて病院に行ったというのに、今は車椅子にさえ乗ることはできない。
ストレッチャーで放射線治療に向かうのが日課だ。

アタシたち家族に出来るのは、身体をさすって、時に小さく砕いた氷を口にいれてやることだけ。

願いはただひとつ。
父の苦痛が最小限で済みますように。

完全看護のこの病院だけれど、つい最近、夜の付き添いを匂わされた。
できることは何でもしてあげたい。
でも、いつくるかわからない父の最期まで、どんな生活が続くのか不安でたまらない・・・。
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父のこと。

「肺の上部にあるリンパに悪性の腫瘍が転移し、リンパが肥大しているので、それでものが飲み込みづらく、呼吸がしづらいのでしょう。これは放射線治療で、なんとか小さくすることを試みようと思います。」

医師が言う。
良かった。まだ治療の余地があるのだ。
アタシは心底ほっとした。

「ただ、肺の検査をしたところ、やはり悪性の腫瘍がばらまかれたように再発しているのが見つかりました。腎臓も数値がかなり悪いので、これ以上に抗がん剤などの治療をすることは、患者さんの体力を考えると、かなりキツイと思われます。」

その言葉に、母も、兄も、そしてアタシも声が出なかった。
恐れていた事態。
やっぱり・・・。
一度晴れた心は、一気にどん底に堕ちて行く。

医師は、言葉を選びながら、アタシたちに確認する。
「もしも、急変などがあった場合、人工呼吸器を一度つけたら、はずすことは難しくなります。」

もうそれからは、虚ろ。

アタシたち家族は、自然の流れに任せて苦しみながら死を迎えさせるか、機械的に呼吸をさせて僅かな時間を生き延びさせるか、どちらかを選ばなければならなかった。
なんて残酷な選択。
癌には、穏やかな死はないんだろうか。

「なるべく、苦しまずに、痛みや辛さを抑えるような治療で、お願いします。」
しばらくして、兄が口を開いた。
涙は出なかった。
痛くなく、苦しくなく、眠るように逝けるのならそれでいい。
本当にそう思った。

今、父は、喉頭癌、胃癌、肝臓癌、肺癌を克服したのに、再発と転移で呼吸もままならない状態で、ベッドに横たわっている。

願わくば、穏やかに死を迎えられますように。
そして出来れば、最後には食べたいものを少しでも食べられて、幸せな気持ちで旅立てますように。

病院に入るときには、黒く重苦しい曇りの空だったのに、帰りは眩しい青空が広がっていた。

食物を受け付けられない父を思ったら、空の青さが目に沁みたのか、涙が溢れてきた。
「父が死ぬこと」よりも、「食べたいものを食べられない父」を思い、涙が止まらなくなった。


前記事で、コメントいただいたり、メールでの励ましをありがとうございます。
今、アタシは仕事のあとの2時間ほどを父のために遣い、後ろ髪をひかれる思いで病院を後にし、家で待つ子豚たちの元に戻って、家事をする生活をしています。
夜の電話が怖いです。

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