2017-07

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父のこと。

「肺の上部にあるリンパに悪性の腫瘍が転移し、リンパが肥大しているので、それでものが飲み込みづらく、呼吸がしづらいのでしょう。これは放射線治療で、なんとか小さくすることを試みようと思います。」

医師が言う。
良かった。まだ治療の余地があるのだ。
アタシは心底ほっとした。

「ただ、肺の検査をしたところ、やはり悪性の腫瘍がばらまかれたように再発しているのが見つかりました。腎臓も数値がかなり悪いので、これ以上に抗がん剤などの治療をすることは、患者さんの体力を考えると、かなりキツイと思われます。」

その言葉に、母も、兄も、そしてアタシも声が出なかった。
恐れていた事態。
やっぱり・・・。
一度晴れた心は、一気にどん底に堕ちて行く。

医師は、言葉を選びながら、アタシたちに確認する。
「もしも、急変などがあった場合、人工呼吸器を一度つけたら、はずすことは難しくなります。」

もうそれからは、虚ろ。

アタシたち家族は、自然の流れに任せて苦しみながら死を迎えさせるか、機械的に呼吸をさせて僅かな時間を生き延びさせるか、どちらかを選ばなければならなかった。
なんて残酷な選択。
癌には、穏やかな死はないんだろうか。

「なるべく、苦しまずに、痛みや辛さを抑えるような治療で、お願いします。」
しばらくして、兄が口を開いた。
涙は出なかった。
痛くなく、苦しくなく、眠るように逝けるのならそれでいい。
本当にそう思った。

今、父は、喉頭癌、胃癌、肝臓癌、肺癌を克服したのに、再発と転移で呼吸もままならない状態で、ベッドに横たわっている。

願わくば、穏やかに死を迎えられますように。
そして出来れば、最後には食べたいものを少しでも食べられて、幸せな気持ちで旅立てますように。

病院に入るときには、黒く重苦しい曇りの空だったのに、帰りは眩しい青空が広がっていた。

食物を受け付けられない父を思ったら、空の青さが目に沁みたのか、涙が溢れてきた。
「父が死ぬこと」よりも、「食べたいものを食べられない父」を思い、涙が止まらなくなった。


前記事で、コメントいただいたり、メールでの励ましをありがとうございます。
今、アタシは仕事のあとの2時間ほどを父のために遣い、後ろ髪をひかれる思いで病院を後にし、家で待つ子豚たちの元に戻って、家事をする生活をしています。
夜の電話が怖いです。

● COMMENT ●

お父様・・・

そうですか 
何てお声を掛けたらいいものか


yellたんは 大丈夫ですか?
子供の立場で 親の立場 辛いでしょうに・・・
yellたんの身体も大事にしてくださいね
それしか 言えません ごめんなさい

話してくれてありがとう。

その大切な時間、
どうぞyellたんが、心穏やかにお父様に寄り添えますように。

。。。

ツライ話をしてくれてありがとう。。
お父様が体が辛くならない様に治療できればいいですよね。
お父様との時間を大切に過ごしてくださいませ。


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