2017-07

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vol.31(最終章) さよならと旅立ちと。

29.jpg

やぁ、みんな。なにもないこのブログに、いつも来てくれてありがとう。
ずっと無菌室に軟禁状態で、なかなかここに来られなくて申し訳なかった。
それでもここに来てくれていたみんな! みんながくれたたくさんのコメントに勇気づけられたよ。
実際、涙が出るほど嬉しかった。

ブログを始めたころの俺は、そんな人の優しさなんか上っ面のもので、金でなんでも買えると思っていた。
だけど、わかったんだ。
人間には金なんかじゃ買えない時間や想いがあるってこと。
そして、健康ってやつも。
「死」は老いも若きも、オトコもオンナも、そして金持ちも貧乏にも等しくやってくる。
そりゃ金にまかせて事故にあわないような環境を作ったり、病気にならないようにお抱え医者をやとったりなら出来るだろうさ。
それでも確実に「死」はやってくるんだ。
俺は・・・病気になって、やっとわかったよ。
「死」はそれほど怖いわけじゃない。
怖いのは、死ぬことによって大切な人を守れなくなることだ。
心を残して、無になってしまうことだ。

ずっと点滴に腕を繋がれる毎日の中で、俺は考えたよ。
何かで読んだことがあるんだけど、人間はどんな死に方をするかよりも、どんな生き方をするか、だってね。死に様より、生き様なんだ。
それは本当に当然といえば当然のことなんだけど、それじゃあ今までの俺の生き様ってなんなんだろうって・・・・・・。
むろん胸を張れないことだってあったけど、それでも自分自身に嘘をつかずにやってきた。誰にも迷惑をかけずにやってきたはずだった。
ところがさ、結局のところ俺は何もわかっちゃいなかったんだ。
たった一人で生きてきたつもりだったのに、いろんな所で、いろんな人に関わりながら生きてきたんだ。
それも・・・迷惑もたっぷりとかけてね。(((爆)))

そんな俺が「死」を怖いと思ったのは、その大切な人を見つけたからなんだ。
今の俺は、彼女を残して、夢を残して・・・居なくなるなんてこと、もう考えられないよ。

愛しているよ ろず・・・。

ごめん。みんな。びっくりしたよね。
ろず・・・「rozurose」とは、このブログで知り合った。
だからみんな知ってるとは思うけど、俺の甘えん坊の記事に唯一辛口のコメントを残してくれたのは、ろずだった。
初めは、俺を甘やかさないコメントに、物珍しさから話をしてみたかった。ろずに母親を感じていたのかも知れないね。
ろずは、堅い守りで俺をなかなか招き入れてくれなかった。
滑り込むのに苦労したよ。今は笑い話だね。
俺の生みの母親と会うときに、背中を押してくれたのはろずだった。
仕事で疲れた俺を、癒してくれたのもろずだ。
ある晩ふたりで携帯で話しをしてて、見上げた空に流れ星を見つけたのには感激したよ。
何しろ、何時間も離れた場所で見上げた空なのに、まるで隣り合って流れ星を見ているような・・・そんな感覚だったからね。
これは一生忘れないよ。
そして・・・凹んで病気を治そうとしない俺を、叱ってくれたのもろずだった。
恐いけど、サイコーの女さ、俺にとって。
今まで、ろずに守ってもらっていたような俺だけど、これからは俺がろずを守る。

ずっと俺を見守っていてくれたみんなに誓うよ。
あのときの、あの星月夜にも誓う。
もう後戻りしない。

励ましてくれたみんなのお陰かな。
俺、そろそろ退院できそうなんだ。
前から言ってたホストクラブも、やっと開店できそうだ。

そして・・・・・・俺は・・・今日でこのブログを卒業する。
しばらくPCに向かうことも難しそうだしね。
退院すれば、退院したで忙しくなる。
いつ戻ってくるかは約束できないけれど。
また、みんなに会いに戻ってくるよ、きっとね。

俺に勇気をありがとう。
優しさをありがとう。
忘れないよ、みんな。
星月夜の晩は、俺とろずがいたことを思い出してくれ。
夜空をながめる俺たちを思い出してくれ。
この空は、きっとみんなの空と同じ空だから。

                                               感謝をこめて。蓮





わたしは、その日記が映っている液晶画面を眺めながら、はぁーっとため息をつく。
わたし・・・IDは★yell★。蓮のブログの常連。
蓮とはほぼ1年ほど、Net上で付き合いがある。
コメントすることは少ないけれど、何故か気になって、日記の更新があるたび蓮のブログに行かずにはいられない。
そんなわたしを蓮は「ねーさん」と呼ぶ。
「ねーさん」としての今の率直な気持ち。
「やっぱり会ったのか・・・」

わたしは蓮のブログで、生みのお母さんに会ったという日記を読んだころ、伝言板で当の蓮から相談を受けた。
「ねぇ、ねーさん。今までNet上の付き合いがある女の子と会ったことはないんだけど、初めてろずには会いたいと思った。どう思う?」
「どんな子なの?コメント読んでるだけじゃ、よくわからないけど。」
間を置かずに、蓮のカキコ。
「んー。子どもが居るみたい。結婚・・・? きっとしてるよな・・・?」
すぐさまわたしは書いた。
「やめなさい。相手に家庭があるんだったら、会ったらきっと傷つく。」
そして、また蓮の返事。
「会ったらもう戻れないかも、って思うんだ。それくらい、ろずが気になるんだ。」
「・・・・・・。」
カキコが続く。
「俺・・・会ってもいないのに、もしかしてもう好きになってるのかも。」
「・・・・・・。」

蓮の豹変振りには少なからず驚いた。
今まで仲間内の女の子が、何人蓮の冷たい仕打ちに泣いたことだろう。
いや、それは蓮のせいではなく、単に蓮にのぼせ上がった彼女たちの、勝手な思い込みが達せられずに出た結果ではあるが。
冷たい、というよりも、Netとリアルに境界線を引っ張った蓮の潔さが素晴らしいと思ってもいたのだが。
そんな蓮が、好きな人ができた、彼女に会ってみてもいいんだろうか、と言う。
えー! 今までのあなたのあの潔さはなんだったのぉ!とも思った。
でも、わたしは敢えて書いたのだ。
「じゃ、会ってみたら? 会ってなんでもなければいいけど、もし本当にどうしようもない仲になっちゃったら・・・傷つくのは家庭がある彼女だよ。そして蓮も・・・。」
「うん。わかってるwそれでも会いたいんだ。会いたくてしょうがないんだ。」
・・・・・・一途だった。

そのとき、わたしには、蓮は計算も迷いもないように思えた。
────実際、ろずが蓮の運命の人だったのだろう。


その結果として、蓮はNetからリアルに戻ろうとしている。
もう、彼に仮想世界はいらないんだ。
あのあと、ろずと会って、どんなことがあったのかは、仮想世界のわたしにはわからないけれど、もうここの住人ではないんだね?
「ねーさん」ははとても寂しかった。
喜んでやらなければいけないんだろうが、空虚な気持ちさえ襲ってくる。
でも、「ねーさん」のわたしは、蓮に言わなきゃならない。
「蓮、おめでとう。」
「蓮、ろずと幸せにね。」

・・・で、わたしは蓮の伝言板に書き込んだ。

「オイオイ!( *゚∇)/☆(ノ゚⊿゚)ノ蓮!てめーやりやがったな!ちきしょー!幸せなやつ!戻ってくんなよ!」



半年後、蓮のことをやんわりやんわりと忘れかけたころ、メッセのアドレスに蓮からのメールを見つけた。
メールには添付ファイル。
なんだろう、とこわごわ開いてみる。

写真だ!
煌くネオンの下の重厚な作りのドアをバックに、イケメンのぴちぴちしたおにぃさんたちの真ん中で、ピースを決める懐かしい顔。
やっぱり顔色は白かったけれど、まぎれもなくブログで公開してた写真の「蓮」だった。
そしてもう一枚。
学校の寮のような建物の手前に、車椅子の老人の肩に手をかけた上品そうな老婦人。
車椅子の前には、おどけた笑いを見せている小さな少年。
その少年によく似た綺麗な女性が、車椅子の後ろの蓮の横で微笑んでいる。
わたしは思わず、「これがろず?」と声に出していた。
みんな幸せそうに、笑っている。
とても幸せそうに。


● COMMENT ●

エールさん ありがとう。
きっと、蓮も喜んでいます。
辛い入院生活の中で、私だけじゃなく
みんなのコメント、それにエールさんのこの小説。
きっと今までにない気持ちを、蓮に与えてくれたことでしょう。

私と蓮のこれからの事は、まだまだ問題がいっぱいです。
でも、お互い思いやりながら頑張って行こうと思います。
蓮と知り合ってもうすぐ一年。
私と蓮の800キロ遠距離恋愛!
頑張ります。
本当にありがとうございました。
皆様、ありがとうございました。

ろず

( ´△`)アァ- ついに この日が来たの・・・ですね。 今ちょっと感涙^^;
本当は どっぷり浸ってます。
2人には幸せになって欲しい♪
だって私も・・・

本当に、ありがとう。
かなり、リアな部分もあって。
ろずと、思い出しながら読ませて貰いました。

これから、ろずを第一に考えていこうと思ってます。
俺に、何が出来るかわかんないけど。
ろずを、愛してるって想いだけは誰にも負けない自信があるからね。
みなさんも、ありがとうございました。
姐さん、ありがとう。

もう最終回か~ 寂しいような嬉しいような。。。
最初は「ねぇ~さんが作った小説」って思ってたから
めっちゃドキワクしたもんだったな~
後半は すごく心配でしかたなかったw
蓮のことが心配で心配で
σ(´・・_`*)ゥチもいずれは卒業しないとな~

どうぞ幸せにね・・・

蓮今度はろずを幸せにしてあげてね

私は、最近悲しい思いをしたんだ

だから私のぶんまで幸せになってね

もう 最終回!?
って・・・・
蓮さん&ろずさん お幸せに!
絶対 ぜ~~~ったい幸せになって(*´▽`)(´▽`*)ネー!


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